ニュージーランド旅行記:3日目

クイーンズタウンに向け出発

5時45分モーニングコール、6時半に全員で朝食(バイキング)を済ませ、7時20分にバスでホテルを出発。今日の最終目的地は“女王が住むにふさわしい街”といわれたクイーンズタウン。緯度的に言えばクライストチャーチからクイーンズタウンは、札幌から稚内に行くような感じです。改めて思うけど南行くほど寒いんだよね。南半球って。ついでに太陽は東から出て北に昇り西に沈みます。感覚的に太陽は南じゃないと落ち着かないよな(笑)。途中、観光を織り交ぜつつ向かいます。なので今日の総走行距離は約600kmなんだってー。

絶好の観光日和

ホテルを出て街の中心から郊外の方へバスを走らせる。ニュージーランドの交通ルールは日本とほぼ同じなんですね〜。左側通行なのです。日本と大きく違うのは2点だけ。1つ目は、交差点で曲がる時は右折車が優先です。2つ目は、ロータリーは右側で入ろうとしている車があれば、そっちが優先です。自分の右側に車がいなくなって初めてロータリーに入れるんだそうだ。あとは制限速度。街中以外基本100kmです。どんなに細くクネクネした未知だろうが100km。代わりに(?)カーブ手前に、この先カーブの標識の下に数字が書いてあるんですが、これは○○kmで走れば安全に曲がれるカーブですよ〜と言ったものらしいです。85という数字が書いてあれば、85kmなら安全に通行できますよってね。ちなみに街中の制限速度は50〜60kmだったと思います。
街を抜け郊外を走ってるとぼちぼち羊や牛達の姿が見えてきます。ニュージーランドは酪農が盛んな事は有名ですよね〜。その中でも羊は特に有名。頭数は人口の約10倍の4000万頭ほどが飼育されてるんだって。最近羊の数が減っていて、以前は7000万頭強いたらしいっす。それに代わり(というほど多くないけど)最近飼育数が増えているのが赤鹿。鹿は捨てるところがなく、また羊より狭い範囲での放牧が可能だからだそうです。鹿肉はヨーロッパに高級肉として輸出、鹿の皮もディアスキンといって様々に加工され、鹿の角は漢方薬としてアジアに輸出されてるんだとか。

ニュージーランドのお土産

鹿の角といえば、最近日本でも流行ってるらしいですね。“鹿の角クリーム”ってヤツが。添乗員さんがお土産の候補としてあげてましたよ。だけどちょっと高価なので「自分へのお土産にw」って言ってましたけどね。鹿の角クリームは小じわを取ってくれるらしい。
お土産の話を続けると、蜂蜜ですね。バスで走ってるとたまーに牧場の中に箱が10個くらい密集して置かれてるのがちょくちょく見えます。これ、蜂の巣箱らしく、この中で蜂を飼ってるんですって。目的としては受粉を助けたりするためなのですが。まあ、それくらい蜂蜜は一般的なのですが、その中でオススメされたのが、マヌカハニーです。マヌカって木の花粉だけを集めた蜂蜜で、何が他の蜂蜜と違うのかっていうと、抗菌作用です。日本の病院でも薬として出すところがあるくらいの。胃腸炎や消化不良、咳・風邪に効果があり、果ては傷口に直接塗って絆創膏代わりにするんだとか。ピロリ菌にも効果大。その抗菌力の強さはUMF値ってもので表され20が最高値です。売ってる商品だと5,10,15,20の4種類。病院で出される薬と違い、これだけの効能があって自然のモノですからね。スゲェ。あー、ニュージーランドで蜂蜜買う際は、何処産か見といた方がいいですよ。土産屋でたまーに別の国の蜂蜜売ってる事もあるらしいんで(^^;。コンビタ社の蜂蜜は確実にニュージーランドのものらしいですが。
鹿の角、蜂蜜とそこそこの値段するので、添乗員さんが配り用のお土産としてピックアップしてたのが、プロポリスの歯磨き粉。プロポリスの効能は免疫増進・肝機能強化・老化防止と飲めば様々なものがあるんですけど、この歯磨き粉もなかなか侮れず。歯茎の健康や口内の衛生を保ちます。それに伴い口臭予防もね。
その他は、ポッサムセーターも薦めてましたね。ポッサムの毛は17ミクロン(だったかな?)という極細なため、肌に直接当たってもチクチクすることはないんですって。また、そんな細いのに中が空洞になってて、温かい空気を逃がしにくい構造で保温力に優れているらしいです。ついでに軽い。
一応、水をさすようでアレですが、添乗員さんのいう事です。阪急と現地土産店の大人の関係がある事を念頭に置いておきましょうw。参考までに留めておいて、ちゃんと品物を見て納得したら買いましょうね〜。

まさにニュージーランド

出発後2時間くらい走ったかな?シェイクハンズというところでトイレ休憩。お土産屋と簡単なカフェがあり、信楽焼が何故かたくさん置いてた。添乗員さんの説明によると、オーナーが信楽の出身でいい土を求めてここまで来たんだとか。んで、クライストチャーチから約2時間のこの場所、観光客がトイレ休憩を取るにはちょうどいい場所だと店を構えたんだってー。
その後またしばらく走り“フェアリーの谷”で写真タイム。これぞまさにニュージーランドだよっていうのどかな田園風景が広がっていました。遠くに山が見え緩やかな丘がいくつも重なり合って見えました。つか、写真撮ってて思ったけど直射日光が痛い(^^;。紫外線が日本の7〜8倍とは聞いてたけど、これほどとはね〜。外は物凄い眩しいです。ちなみにバスの窓は紫外線避けのフィルムが張ってあります。あとフェアリーって最初、妖精を思い浮かべてたんですけど、人の名前らしいです(^^;
この時期は花も見ごろで、ルピナス(現地ではルーピンを呼ばれています)が両脇に咲き誇る道を抜けテカポ湖へ。テカポ湖は5日目にクイーンズタウンからクライストチャーチに戻る時に観光するらしいので今回はバスの車窓のみ。でも天気がよく陽の光を浴びてミルキーブルー、トルコブルーと喩えられる色に輝く水面は、嘘かと思うほどに綺麗でした。テカポ湖やこの先にあるプカキ湖等の水は、白濁しているのですが、この低い透明度は氷河によって削られた周辺の岩石の成分が多く溶け込んでいるかららしいです。そしてこの水質で、今日のように太陽が燦々と降り注ぐ日には光を反射し美しい青に輝くのです。太陽が出ていないとここまでの青は見れないんですね〜。自然ってスゴイ。
テカポ湖から進んでいくと、マウント・クックが顔を出し、プカキ湖という湖が現れます。ここも5日目にって事だったんですけど、いい天気でマウント・クックの頂上がバッチリ見えてます。帰りもいい天気でマウント・クックが見えるとは言えないので写真タイムっす。プカキ湖はマウント・クック周辺の氷河が溶けて流れ出した水がすべて集まる湖です。またこの湖も笑えるほど美しく、テカポ湖に比べ色が若干緑がかっています。薄いエメラルドグリーンって感じ。ちなみに、この湖には氷河の岩粉(?)が流れ込んでるため魚が一切住めないようです。そんな美しい湖のバックに標高3754mのマウント・クックがそびえ立ちます。圧巻ですよ。マオリ語でアオランギ「雲を貫く」という意味を持つこの山は。最大の氷河のタスマン氷河もバッチリ見えます。知ってました?氷河って白くないんですよ。青いんです!
写真撮影後、プカキ湖畔にあるレストランでバーベキューバイキング。ニュージーランドの人って好きなものを好きなだけ食べられるバイキングが大好きなんだって。BBQももちろん好き(笑)。ここではラム肉をメインに食いました。ここは小さな空港にもなってまして、小型セスナやヘリコプターを使ってマウント・クックを見ることができます。まあ、今回のツアーには組み込まれていませんが。組み込まないのは落ちても保証ができないからだそうで。セスナに乗る際は、飛行機が落ちても自己責任ですみたいな書類にサインしなきゃダメなんだって。
昼食後、マウント・クック麓のマウント・クック村へ行く。マウント・クック国立公園唯一のホテルであるハーミテージホテルで少しの時間自由散策。マウント・クックへはここから登っていくんだろうな〜。プカキ湖を挟んで見るよりもグッと近くになったマウント・クックはさすが。氷河の青さもはっきり見てとれます。氷河は雪が30mほど積もると下ではその雪自らの重みで圧縮され氷になります。これを何度も何度も繰り返してできます。この圧縮された氷には空気の入る余地などなく白くならないのです。水が青く見えるのと同じかな。空気の泡は白く見えるでしょ。またマウント・クック村は村ってだけあって人が住んでいます。主にホテルで働く人かマウント・クックのガイドさんらしいですけどね。でもそこは国立公園内です。住むには制約がいろいろあるそうですよ。庭に勝手に植物を植えちゃいかんとかね。自然のままにです。

午後も気合入れて景色を目に焼き付けよう!

マウントクックを後にし、再びクイーンズタウン方向へ。まっすぐな直線道路を一気に進みます。この辺りは雨が少ないんでしょうか、荒野とまではいかないものの牧草生い茂るって感じじゃなかったですね〜。言葉が見つからないので荒野と言わせてもらいますけど、すごい広さです。その荒野の真ん中をずーっとひたすら。あ、途中で超長い水撒き機を見ましたよ。下に車輪が付いてて移動しながら水を撒くんですけど、100mくらいあったんじゃないでしょうか?それが何機かあって、スケールがでかいな〜と。そういや直線道路って言いましたけど、ニュージーランドって直線道路が多いです。街中は別としてだから運転もしやすいんですって。
荒野を突っ切って右手に粘土でできた崖のクレイ・クリフ土柱群を見ながらバスはオマラマで休憩です。マウントクックから1時間半ちょいですかね。ここでホーキーポーキー(Hokey Pokey)というニュージーランドではよく知られてるアイスを食べました。キャラメルチップ(?)が練りこまれているアイスクリームです。ほどよい甘さと食感がよかったですよ〜。ニュージーランドは酪農が盛んですからアイスやバターと言った乳製品は美味いです。濃厚!
バスはリンディス峠を越え、ワナカの街へ。ニュージーランドで4番目に大きいワナカ湖の南岸にある街です。ここで写真タイム。ワナカ湖は、さっきの湖と違い澄み切っています。そして背後にはマウント・アスパイアリング国立公園の山々がそびえ立ちます。サザンアルプスをバックにした湖は本当に絵になるね〜。あ、さっきのマウント・クックもサザンアルプスの一部で最高峰です。テカポ湖、プカキ湖、ワナカ湖とそれぞれサザンアルプスをバックにしてるんですが、それぞれがまた違った美しさを湛えています。ここワナカの街は最近住む人が増えてるらしく、来る途中結構新しい家を見ましたね〜。ニュージーランドではクイーンズタウンに次ぐ第二のリゾート地だそうです。それとワナカに限った事じゃないそうですが、ニュージーランドは今バブル期と言われてるらしく、土地がゴンゴン上がってるらしいです。ワナカでも3〜4年前だと1500万円くらいあれば土地込みの家が買えたそうですが、今や4000万円を超えてさらに上がってるようですね。そのせいか家賃も軒並み上がってるっぽい。でも給料の方は上がらないらしい(^^;。でもそこは福祉国家ニュージーランド。いろいろそういう方面は充実してるようですね。失業保険、これ一生もらえるらしいです。一生働かなくても死にやしない。まあ、死なない程度の最低限もらえるだけですが、国の気風がノンビリしてますんで、ノンビリ生きてく分には何とかなるようですね。だから最近働かない人が増えてて国が対策を考えてるようです。その他にも年金、これはニュージーランドに住んでいれば外国人でももらえたり。ニュージーランドは離婚率が高いらしく、子供がいる女性はその後、大変ですよね。でもそこも子供1人につきいくらって出ます。最近では自分が働いた収入とその手当てをうまくやりくりして、お金を溜め込んでる女性が増えてるらしいですよ。ベンツを乗り回してるのがそういう人たちだったりするんだとか(笑)。
ゴールドラッシュで栄えた街、アロータウン。ワナカから1時間半くらい走った場所ですね。アメリカ、オーストラリアに続いてゴールドラッシュが興ったところで、雰囲気のある小さな街ですよ。一昔前チックな建物が連なってます。ここに来る途中、ローズヒップの赤い花が咲いてたんですが、これは金鉱夫たちが不足しがちなビタミンCを補うために持ってきて植えたらしいです。ちなみにローズヒップオイルもお土産としては人気らしいですよ。鹿の角が皺取りならローズヒップはシミ取りなんだって。気になるところに塗れば消えていくんですって。それとこの街に来る際の説明で思い出したことが。「ロード・オブ・ザ・リング」です。あの映画ってニュージーランドを撮影地にしてたんだったわ。言われるまで、すっかり忘れてたw。ここアロータウンでもその撮影が行われたそうです。近くに川が流れてるんですけど、そこで馬のシーンを。
アロータウンから30分弱でクイーンズタウンに到着〜。クイーンズタウンは、ニュージーランドで3番目に大きなワカティプ湖の湖畔に広がる南半球でも屈指のリゾート地です。ホテルから見える景色もリゾート地だーって感じ(何)ですよ。手前にワカティプ湖、その上にセシルピーク、更にその奥はリマーカブルズ山脈です。あいにく今日はリマーカブルズ山脈の頂上部分は雲に覆われて見えなかったですが…。今日の夜は、オプショナルツアーを付けていたので、その時間まで少々ゆっくり。というか、疲れて20分ばかし横になって寝てました(笑)。

クイーンズタウンの街を眼下に

午後8時、オプショナルツアー参加者はホテルロビーに集合後、現地ガイドと一緒にワゴンでスカイライン・ゴンドラの乗り場へ直行。オプショナルツアーは、阪急が実施するものではなく、現地の旅行会社等が企画実施するもので、添乗員さんはついてきません。現地ガイドさんは日本人なので全然問題ないですが。
このゴンドラは結構な急斜面でしたね〜。街の全景やワカティプ湖や遠くの山々が一望できる450mのボブズ・ヒル山頂までを一気に登ります。所要時間は5分くらいです。そして展望台へ行き眼下に広がるクイーンズタウンの景色を楽しみます。一応、オプショナルツアーのタイトルに“夜景観賞”って書いてたんですが、午後8時15分くらいでも普通に昼過ぎのように明るいです(^^;。時期が時期だけに。夜景でなくても十分に楽しめますよ。その後、展望レストランでバイキングのディナー。デザートワインでキウイのワインを飲んでみました。結構好きな味かも。キウイの香りや甘さがほどよくて。食後、外で一服して、帰りまで時間が少々残ってたので再び展望台へ行ってきました。さすがに午後9時半近くになると陽が傾き、夕闇が辺りを覆い始めていました。10分くらいジーっと見てたのかな?街の明かりがポツポツと点いていく様子は何とも言えない感じでしたね〜。リマーカブルズ山脈は相変わらず、微妙に雲がかかったままでしたが、荘厳な感じはありましたね。
クイーンズタウンクライストチャーチに比べ明かりが少ないので、今日はサザンクロス(南十字星)を見てやろうかと思ってたんですが、午後10時過ぎも星を見るほど暗くない(夕方過ぎって感じ)上に、若干雲が多めになってきたので断念しました。明日は見れるかな〜?
あとホテル。今回のこのホテルには明日も泊まる連泊なのですが、使ったバスタオル等はバスタブの中に入れといた方がいいそうですよー。海外によく行く人には当たり前の事かも知れませんが、使ったバスタオルを変に置くのが悪いからってバスタオル掛けに掛けたりすると、交換してくれない場合があるそうです。日本では大体全部使ってないのも含め取り替えてくれるんですけどねー。